住宅購入を検討する方は、いろいろな情報を調べる中で、「注文住宅」と「建売住宅」という言葉を聞く機会が多いのではないでしょうか?
注文住宅と建売住宅の違いがわからず、どちらを選んだらよいかわからない方も多いかと思います。
本記事では、注文住宅と建売住宅の違いや、そのぞれのメリット・デメリットについて解説します。自分にあった住宅選びに参考にしていただければ幸いです。
注文住宅とは
注文住宅とは、もともと所有している土地や購入した土地に、1から建物を設計して建築する住宅になります。建売住宅に比べて、コストや手間がかかりますが、その分自分の理想に近い間取りや性能などを実現することが可能となります。
建売住宅とは
建物と土地がセットで販売されている住宅になります。基本的に建築済みの建物を購入するため、事前に建物を見学できるので、イメージがわきやすいです。間取りの変更などの自由度はないですが、手間がかからず、注文住宅に比べてコストを抑えて購入できることがほとんどです。
注文住宅と建売住宅 6項目の比較
1 コストについて
同じ立地条件で建物を建築した場合、建売住宅の方がコストを抑えて購入できることがほとんどです。
【注文住宅】
- 自由度が高い分、高価な設備などを選択してしまうと費用が上がってしまう。
- 打ち合わせや充実のアフターサービスなどに、多く人件費がかかっている。
- 建築メーカーによって金額は大きく変化するので注意が必要。
【建売住宅】
- 土地と建物がセットのため、無駄な経費がかかりづらい。
- 打ち合わせコストがかからない。
- そもそもの性能やグレードが注文住宅より抑えられている場合も多い。
2 性能について
注文住宅の方が、性能にこだわった住まいを建築できることが多いです。また建売住宅の場合は、完成している建物を購入するという特性上、建築状況や構造などの内部状況などを確認しづらいため、注意が必要です。
【注文住宅】
- 耐震性能や断熱性能など、細かく相談して理想の住まいを実現することが可能。
- 建築期間中も実際の現場を確認しながら、工事を進めることが可能。
- 注文住宅を検討する方は性能にこだわりが強い方が多く、性能面にこだわった会社が多い
【建売住宅】
- 建築期間中の現場を確認できないため、構造や基礎など見えない部分への注意が必要。
- 建築工期が短い場合があるので、注意が必要。
- 建売住宅を検討する方はコスト面にこだわりが強い方が多く、性能面よりコスト面を重視して建築する傾向がある。
3 住宅設備
住宅設備に関しては、どちらも良いスペックになることが多いです。
注文住宅の場合は、標準仕様で複数のメーカーから設備を選べたり、自分の好きな機能を採用することが可能です。
建売住宅の場合は、建物の花形になる設備(見える部分のため)にはお金をかけて建築する場合が多いです。
4 補償・アフター対応
アフター保障に関しては、法律で構造部分や防水などに関して、10年の保証が義務付けられています。ただ注文住宅の場合、メーカー独自のアフター補償を実施していることも多く、その場合は、長期保証をうけることが可能になります。
また、注文住宅は購入窓口と設計窓口が同じのため(建売住宅の場合は不動産業者から購入することが多いです。)何かあった際に相談がしやすいのも大切なポイントになります。
5 間取り
間取りに関しては、やはり自分の生活に合わせて設計できる注文住宅の大きなメリットです。
建売住宅の場合もオーソドックスな間取りが多く住みづらいわけではないですが、収納が少なかったり・部屋数(人気のある3LDKや4LDKがほとんど)が限られていたりと、自分の生活スタイルを変更しないといけない場合があります。
6 購入スピード
完成している住まいを購入することができる建売住宅は、購入申し込みから約1か月~2か月で住むことができます。また、実際に建物を直接見て購入することができるので、生活のイメージがわきやすいです。
注文住宅の場合、購入申し込みから、実際に住むまで約1年間かかります。※設計打ち合わせ・各種申請・建築工事 期間など多くの打ち合わせを必要とします。
また、購入時に実際に住む建物はないので、完成がイメージしづらく、実際に完成したものがイメージと違うといったことがおきないように注意が必要です。
まとめ
注文住宅と建売住宅は、それぞれメリット・デメリットがございます。住む人によって、適した住宅は様々です。
そのため、実際に建物見学してみたり、会社のパンフレットを請求してみたり、すでに住宅を購入している人の話を聞いてみたり、ご家族で何を大切にされたいか、検討してみてください。
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